まずは身近な人や保健センターに相談してみよう
こんにちは、かの子です。
子育てって、悩みや心配と向き合う日々の連続ですよね。
産後の右も左もわからないときはもちろん、子どもが少し大きくなってからも、自分の育児はこれでいいのか?発育は?などなど、悩みは尽きません。
子どものことだけではなく、自分の人生のことや家族との関係のことなど、子育て中は様々な思いや悩みを抱える時期でもあります。
私の場合、次女のうみを出産した後、特にひどい落ち込みが来ました。長女のはなは4歳で、幼稚園にもまだ入っていなかったので、日中は子ども2人を1人で見ている状態。育児に自信が持てず不安でいっぱいだけど、自分がやるしかない。住んでいる地域になかなか馴染めず、ホッと安心できる場所もない。気が狂いそうでした。そんな状態で子どもを見ていて、子どもに悪影響があるのではと気が気ではありませんでした。
そんなとき、救ってくれたのは姉や夫、実家の家族や友人でした。話を聞いて受けとめてもらうことで、少しずつ元気が出てきました。
地域の保健センターにも相談し、市の保健師さんと臨床心理士さんにとてもお世話になりました。
保健センターでは地域住民の保健に関する相談援助を行なっており、保健師さんをはじめとする専門家の方々が、心や体のこと、育児のことなど様々な相談に乗ってくれます。
私の住んでいる市では定期的に精神科医による無料相談も行なっており、そういった窓口への紹介もしていただきました。(自治体によって取り組みや対応は様々だと思うので、まずは問い合わせてみることをおすすめします。)
保健センターまで行くことが難しい場合には訪問もしてくれます。お金がかからないのもとても助かりますよね。辛い時にはぜひこういった窓口に相談してみましょう。
電話相談もあります
周りの人には言いにくい、といった場合には電話で相談に乗ってくれるところもあります。いろいろな団体が行なっている電話相談をまとめましたので、どうぞご参考ください。
日本保育協会 子育てホットライン ママさん110番
日本保育協会が行っている電話相談です。保健師さんや、元保育園長といった専門の方に相談に乗ってもらうことができます。私も利用したことがありますが、自分の精神的なことにもとても親身に相談に乗ってくださいました。
そのときに、「あなたと同じような状況で苦しんでいる人もいるし、しんどくて当然だよ。あなたの気持ちはわかるよ。あなたがひとりで抱え込む必要は全然ないんだよ」と言っていただき涙が出ました。あの時対応してくださった方の名前も顔もわからないけれど、今でもとても感謝しています。
※相談は無料ですが通話料は自己負担です。
※コロナ対策のため、受付時間内であっても休業の可能性ありとのこと(2021年2月1日現在)
対応分野 | 子育てについての悩み全般 |
電話番号 | |
受付時間 |
月曜~金曜日(土日祝・年末年始除く) 10:00~12:00 ,13:00~16:00 |
日本助産師会 電話相談
日本助産師会が行なっている電話相談で、助産師さんに相談に乗ってもらうことができます。私が利用したときには、母子保健や子どもの発達に関する知識に基づいたアドバイスをいただいたり、産後に受けられる保健師さんの訪問サービスの案内をしていただいたりしました。
※相談は無料ですが通話料は自己負担となります。
対応分野 |
子育て・思春期・更年期など女性のあらゆる健康相談 |
電話番号 | |
受付時間 | 毎週火曜日午前10時~16時 (祝祭日及びお盆休み・年末年始は除く) |
いのちの電話
一般社団法人 日本いのちの電話連盟による電話相談です。毎月10日にはフリーダイヤル(通話料無料)の電話相談も受け付けています。
なかなか繋がらないことが多いいのちの電話ですが、話を聞いてもらうだけでスッキリすることもあるので、利用してみるのも一つの方法だと思います。
※毎日フリーダイヤル相談を16時〜21時の時間帯で受付中とのこと。コロナ対策でセンターの体制を整えつつ実施とのことです(2021年2月1日現在)
対応分野 | あらゆる悩み全般 |
電話番号 |
ナビダイヤル:0570-783-556 フリーダイヤル(通話料無料):0120-783-556 |
受付時間 |
ナビダイヤルは毎日午前10時〜午後10時 フリーダイヤルは毎月10日の午前8時〜翌日午前8時 |
よりそいホットライン
一般社団法人社会的包摂サポートセンターによる無料電話相談です。年中無休、24時間であらゆる悩みを聞いてくれます。私が利用したときは、丁寧に話を聞いてくれた後「〇〇が、あなたにとっては辛いんですね」と確認してくれたりして、ごちゃごちゃの考えが整理される感じがしました。
いのちの電話と同様、繋がりにくいことが多いですが、話を聞いてもらうことで辛い気持ちが和らぐこともあるのでどうぞ相談してみてください。
対応分野 | あらゆる悩み全般 |
電話番号 | 0120-279-338(通話料無料) |
受付時間 | 年中無休、24時間 |
周りの人もどうかお母さんを気づかってください
さて、育児の相談について書いてきましたが、ここで声を大にして言いたいことがあります。それは、家族や周囲の人もお母さんの様子を気にかけ、元気がなかったら声をかけて話を聞いたり、必要に応じて保健センター等に問い合わせたりといった行動を起こしてほしい、ということです。
小さな子どもを抱えたお母さんは本当に余裕がありません。自分の心や体は二の次三の次で、育児に家事に仕事にと奮闘している方がたくさんいらっしゃると思います。
そんな状態だと、辛い時でも助けを求められないことがあります。私の友達にも、フルタイム勤務をしながら二人目を妊娠し、壮絶なつわりで脱水症状を起こして半死半生だったときに助けを求められなかったという方がいます。
その友達(Yちゃん)は今はつわりも終わり元気になりましたが、後になって、「あの時は辛すぎて何もかもどうでもよくなってしまった。助けを求めようと携帯を手にすることさえできなかった」と言っていました。
Yちゃんの旦那さんは激務で家にあまりいない状況でした。Yちゃんも旦那さんも地元が遠く、実家や親戚にも頼れません。私は近くに住んでいましたが、はなとうみの育児に追われてなかなか会いに行けず、そこまで辛い状況だったということに気づかずに彼女が一番辛い時に助けてあげられませんでした。今でもとても悔やまれます。
Yちゃんが言っていたように、辛すぎて無気力になってしまう気持ちは私にもよくわかります。本人にもどうにもできないときがあるので、家族や周りの人の支えが必要です。
まとめ
産後や子育ての時期は、心も体も不安定になりがちです。そんなときは、身近な人や窓口に相談しましょう。気持ちに寄りそってくれる人はきっといるはずです。
私が辛いとき、1番話を聞いて受け止めてくれたのは姉でした。何もかもうまくいかないのは自分のせいだと思いつめていた私に、姉は根気よく、
「自分を責める必要は全然ないよ。うまくできないと思うことがあったとしても、それはかのちゃんの個性の一つで、いいとか悪いとかじゃないよ。もう充分がんばっているんだから、それでいいんだよ。ひとりで抱えこまなくていいんだよ」
と言い続けてくれました。
その言葉のおかげで、少しずつ元気を取り戻すことができました。もう消えたいと思っていた私を救ってくれた姉には心から感謝しています。
そして、私と違った見方で冷静なアドバイスをくれる夫のトシ君や、どんなときでも「ママ、だーいすき!」と飛びついてきてくれる長女のはな、にこにこ笑ってすくすく育ってくれる次女うみのおかげで今があると思っています。
大切なひとたちに支えられているからがんばれる。私も大切なひとを支えられる自分でありたいと強く思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。