こんにちは、かの子です。
今回は呼吸のはなし。
私が一番しんどかった時期は、うみが生後2ヶ月〜6ヶ月くらいでした。この間、毎日辛くて辛くて発狂しそうでした。不安と焦燥感がすごくて、何をしてもソワソワ落ち着かない。子どもがかわいくて大切で、精一杯子育てしたい気持ちがある一方、不安定な状態の自分が接することで子どもに悪影響があるのではないかという恐怖にかられていました。
不安で不安でどこかに逃げ出したいけど逃げ場がない。住んでいる夫の地元があまり好きではなくて、外出も気が乗らないので気晴らしに子どもを連れて遊びに行こうとかそういうのもありません。ひたすら悶々とする日々。
そんな毎日で、よく姉にテレビ電話でグチってました。もう果てしなくクドクド、グチグチ…笑
今の状況がしんどいと、「なぜこうなったんだ⁈」と考えてしまうのですね。で、あの時こうしてればよかったんじゃないかな?とか、こうしてたらこんなつらい思いせずに楽しい人生が送れてたんじゃないかな?とか。
完全に「たられば」のヒトになってました笑
子どもたちに出会えたのは最高に幸せだったけど、それ以外は後悔ばかりで、人生の決断を全て間違えた!と思ってました。
で、姉に果てしなくグチりまくってました。
姉はそんな私の言うことを否定せず、ただ聞いてくれました。
そして、こう言ってくれました。
「かのちゃん、私テレビで見たんだけど、ヨガの呼吸法って辛い気持ちとか不安を和らげる効果があるんだって。実験したら、不安を感じてた人がラクになったって結果が出たんだって。今、一緒にやってみない?」
そしてテレビで見た呼吸法を教えてくれ、一緒にやってくれました。
姉と一緒に「息をゆっくり吐き切ってから今度はめいっぱい吸い込む」という呼吸法を繰り返していると…
なんだか少し気持ちが落ち着いてきました。
呼吸って大事〜
落ち込んでる時って体が縮こまって、呼吸も浅くなってるじゃないですか。だから、深く呼吸をして体をまず整えてあげると、心も引っ張られてちょっと元気になれる、みたいな。そんな感じでした。
姉が見たのはNHKのテレビでした。
NHKのヨガのサイトに呼吸法などのっていました。よろしければご覧ください。(2020年1月現在)
気持ちと呼吸の関係について、私のとっても大好きな本『産後、つらくなったら読む本』(やまがたてるえ著、合同出版、2014年発行)の中にはこんなことが書いてありました。
つらいときに「息が詰まる」という表現をすることがありますが、精神的につらいと、気持ちの焦りや緊張から体がこわばり、無意識に呼吸が浅くなってしまいます。一般的に、緊張しているときは、胸式呼吸になり、リラックスしているときは腹式呼吸になるといわれています。腹式呼吸を意識的に取り入れると、体もリラックスしていき、いろいろな緊張や不安感も和らいできます。
「生きる」は「息る」。
深呼吸をしながら、今、自分が息をしていることを意識してみてください。すると、「生きている自分」を感じられると思います。
この、『産後、辛くなったら読む本』という本は産前から読んでいた本なのですが、助産師である著者・やまがたてるえさんの言葉があったかくて包み込まれるようで、しんどくなるといつも読んでました。産後の心や体のことなど、大切なことが一見開き一項目で書いてあり、忙しい産後でも読みやすいです。隅々までお母さんへの配慮が感じられます。そしてほり みきさんのイラストが最高にあったかくてかわいくて癒されます。大好きな一冊です。
この本に「リラックススイッチをオンにする呼吸法」というのが載っていたので引用します。
①言葉に出すだけで「ほっ」とする「ほっとワード」を口にしてみましょう。ほかにも自分自身の「ほっとワード」があれば、それを言葉に出します。
ほっこり、ほんわか、やわらか、ふんわり など
②次に全身をゆるめます。寝ていても、座っていてもOK。手首足首をゆるめてぶらぶらとふります。さらに、体がこんにゃくになったようにゆるめてください。「ゆるゆる〜」などと声に出すと、より効果的。
③体をゆるめたら、鼻から空気を吸っておなかを膨らませます。キレイな白い光を取り入れるイメージで。胃から下が風船のように大きく膨らむのを感じて。
④少し息を止めてから口をすぼめて「フー」と言いながら、おなかの風船を小さくするイメージで息を吐きましょう。このとき、今心にある不安や怒りなどのネガティブな思いをすべて吐き出すように。自分の気持ちがゆるむまで、この呼吸を続けましょう。体も心もホカホカになっていきます。
呼吸は大事ということがよくわかりましたが、つくづく思うのは、それを教えてくれてさらに一緒にやろうと言ってくれた姉の優しさ、ありがたさです。
生きることすべてが辛くなっている人間が、一人じゃ呼吸法なんて中々できません。元気になるのもおっくうになっちゃってるんですから…
私はしんどいとしょっちゅう電話してしまっていたのですが、姉は嫌な顔ひとつせずいつでも話を聞いてくれました。仕事の休憩中でも、街中にいても、いつも聞いてくれました。
忙しいのにごめんね〜って言うと、
「ぜーんぜん平気だよ!むしろこうやってかのちゃんがどんな感じか教えてくれた方が、こっちも安心できるからありがたいよ。電話かけちゃ迷惑かな〜とか、そういうのいっさい考えなくていいからね」
って。
姉が用があって外出してる最中でも、「いいよ聞くよ〜、いま歩いてんの、駅ついたよ!」とか言いながら。
もうこれが、どんだけありがたかったか…
自分は結構自分勝手な人間なので、忙しい時に電話かかってきたら、あー今忙しいのになーって思っちゃうんだけど、姉はそんなそぶり一切無くどこまでもただ話を聴いてくれた。
観音様じゃ…
お姉さん、いつも本当にありがとう。
いなくなりたいほどしんどい時って、こうやってどこまでも話を聞いてもらって、包み込んでもらうってことでしか元気になれないと思う。
だからお姉さんにはほんとに感謝してます。おかげで一番しんどいピークを乗り越えられました。
自分もお姉さんのように、大切な人がつらいときはただ話を聞いてそばにいるっていうことをしてあげたいと思うよ。
この記事を読んでくださっている方や育児で頑張ってる方みんなが「ほっ」とできる時があればいいなって思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。