長女・はなを産んだ後③扁平乳頭で授乳に苦戦

こんにちは、かの子です。

長女・はなを出産し、初めての授乳のとき、自分が扁平乳頭だということを知った私。これから授乳はうまくいくのでしょうか?

扁平乳頭とは

扁平乳頭とは、読んで字のごとく扁平になっている乳頭のことです。とっかかりがないため、ツルツル滑って赤ちゃんが口に含むことができません。

今までの人生で乳首の形なんて考えたこともありませんでした。まさか口に含ませること自体に苦戦するとは。最初からつまづいてしまいました。

私は割とおっぱいの出はいい方で、産後2日ほどするとおっぱいマッサージの後母乳がポタポタ出るようになり、助産師さんからもよく出てるといわれました。その分、出てるのに飲めないという状況が悲しくなりました。

妊娠中から、お産後1週間くらい出る「初乳」というものはとても栄養があると聞いていたので、いっぱい飲ませるつもりだったのに…生産しておいて出口のところで飲めない形になってるなんて、なんて無駄な体の作りをしているんだ!と自分の体に怒りがわいてきました。

はなは吸い付けないのでペロペロ舐めたりしてきます。もちろん、おっぱい後に体重を測っても全然増えてません。申し訳ないやら情けないやら…。

そんな私に助産師さんが乳頭保護器とほ乳びんの乳首を貸してくれました。

乳頭保護器は、シリコンでできたカバーで、乳首に傷があって痛い時の保護のため、また扁平乳頭の乳首の長さを補うために乳首にかぶせて使います。

ほ乳びんの乳首も、同じ目的で乳首にあてがって使います。乳頭保護器は乳首の部分が割とペラペラしていて、ほ乳びんの乳首はしっかりしていました。お好みで使ってみて、ということでした。

つけてみると、いちおう吸い付きやすくはなるのですが、ただおっぱいにあてがっているだけなのでずれてきます。それを直し直しおっぱいをあげるのは大変でした。

何より、はなに直接おっぱいを吸わせられないということが私には辛かったです。シリコンでできた硬いちくびを一生懸命ハモハモ吸っているはながいじらしく、同時に悲しくなりました。

そんな状態だと、どうしても他のお母さんたちのおっぱいが気になってしまいます。

一緒に授乳しているお母さんたちの中には、私と同じような扁平乳頭のお母さんはいないようでした。みんなちゃんと乳首があります。

赤ちゃんを抱っこしたら、ホイッというかんじで簡単そうに赤ちゃんの口に入れています。

なんでみんなができることが私にできないのか…。お母さんたちのおっぱいをチラチラ見ながら悲しくなってしまうのでした。

母乳は搾乳したものを飲ませることに

なかなかおっぱいに吸い付けないので、母乳は搾乳したものを飲ませるのがメインになりました。

ところが、この搾乳というやつがとてもしんどいのです…。

おっぱいを手で搾っていくのですが、まっすぐ前を向いてだとやりにくいので、ちょっと前かがみの姿勢で行います。絞ったおっぱいはほ乳びんで受け止めるのですが、漏らさないようにじーっと手元を見ながら搾ります。これを黙々とやりつづけるのです!

牛さんのようにジャーっと出ればすぐ終わるのでしょうが、人間のお乳はそんなにジャージャー出てきません。しかも私は搾るのがヘタで、全然お乳が出せないのです。

それでもせっかくの母乳をできるだけ飲ませたいので、延々搾り続けます。手元を見続けて目はうつろ、ずーっと前かがみなので首も肩も背中もコチコチ…。

産後のガタガタの体で、こんな体勢を取り続けるのはすごくしんどかったです。

がんばってがんばって搾り続けても、ほ乳びんに溜まるのはほんのちょっと。一番多くて5mlくらいだったと思います。

この絞った母乳とミルクを合わせてほ乳びんではなに飲ませます。いつかおっぱいから直接あげられるようになりたい!と願いながら…。

今回はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。